一躍時の人となった渋野日向子選手。
42年ぶりに、日本人選手として海外メジャー制覇し、「スマイルシンデレラ」として海外メディアにも、現地のギャラリーたちにも絶賛されている。
渋野選手の笑顔は、心理学的には、すごく効果的なステートマネジメント(状態管理)になる。
(心身状態(=ステート)を、理想的な状態に管理(=マネジメント)すること。)
特にNLPでは、「ステートマネジメントが、成功の全てだ」と言われる。
ステートマネジメントの鬼といえば、僕はまずアンソニー・ロビンズを思い浮かべる。
世界的に有名なコーチで、彼はインフルエンザで40℃もの高熱がある状態でも、講演やセミナーをこなすこともあった。その背景には、卓越したステートマネジメントがある。
彼のセミナーに参加すると、そのすごさは本当にすぐわかる。朝からセミナーを始め、彼が初めて休憩をとったのは午後3時だった。昼食はもちろん、トイレ休憩もない。さらに夜まで丸一日ほぼぶっ通しで、ロックスターのライブのようにパフォーマンスしまくる。まさにモンスターだ。
僕たちが、すぐにでも真似できる(モデリング)できる部分はあって、
仕事、人間関係、恋愛、育児など、人生の強力な武器になる。
- (1)渋野日向子選手の笑顔=ステートマネジメントはなぜ効果がある?
- (2)渋野日向子選手の「笑顔」という「ステートマネジメント」手法を取り入れる
- (3)渋野日向子選手の笑顔は、天賦の才能じゃなく、努力(毎日・毎瞬の選択の結果)
の3つについて、心理学、NLPの観点から、彼女も笑顔とメンタルの強さについて考察してみた。
アンソニー・ロビンズの専門がもしスポーツなら、間違いなく世界的なプレーヤーになっていただろうと思う。
体格もめちゃくちゃいいし。
ちなみに彼のクライアントには、プロスポーツ選手、オリンピック選手が名を連ねる。
(1)笑顔=ステートマネジメントはなぜ効果がある?
画像引用:https://netacheck.com/sibunohinako-kawaii/
そもそも、「ステートマネジメント(状態管理)」という手法は、なぜ効果があるのだろうか?
それは、ステートマネジメントで、脳波、脳内で分泌されるホルモンの分泌のされ方が実際に変わるから。
僕たちは、脳波がどういう状態か?によって、
集中できたり、できなかったり
リラックスできたり、緊張したり
クリエイティブになったり、頭が悪くなったりもする
よく、
「車を運転すると、性格が変わる」なんていうのは、
車を運転することで、脳波が極度の緊張状態(ベータ波)で満たされるからだ。
一方、
「トイレでひらめく」「お風呂でいいアイディアが浮かぶ」なんていうけれど、
それは
トイレでホッとしたり、入浴してリラックすると、
脳内でアルファ波からシータ波が強くなる
からだ。
だから、あなたのクリエイティビティが発揮され、実際にアイディアも出てくる。
仮に僕が、超大事な用事に遅れそうで、超絶焦っているとしよう。そんな脳がβ波で満たされてる状態では、本当に頭が悪くなってしまう。普段なら思いつく打開策も、当然出てこなくなってしまう自身がある!
このように、
運転、トイレ、入浴時には、
それぞれに応じた心身の状態(ステート)
が生じる。
ここまでは当たり前の話でもあるんだけど、
「ステートマネジメント」だから、このステートを管理していくことになる。(ここからが面白い!)
例えば、
車の運転とか、飛び込み営業とか、コンペでのプレゼンとか、お見合いパーティーとか、
あなたが「ある状況で、緊張してガチガチになってしまう」と想定してみよう。
そんな時は、まるっきり丸腰で臨むよりも、
- 絶景の温泉で最高にリラックスしている心身状態
- 大好きなペットと遊んでいる時の心身の状態
- 初めて大好きな人と恋愛をスタートさせた時の心身の状態
などの「ステート」を、運転とか、プレゼンに持ち込む。
これができれば、少なくとも全く同じに「ガチガチに緊張した状態」にはならない。
(NLPでは、これを完全にやることを「中和」という。)
では、渋野日向子選手の例に戻ろう。
ゴルフでも、そのほかのスポーツでも、トップほど心理状態が勝敗を分けると言われる。
ゴルフは特にメンタルなスポーツ。自分との戦いだ。
渋野選手は、あの「笑顔」で極めて高度なステートマネジメントをやっていると見てとれる。
心身のステートが変われば、実際に生理状態も、気分も変わる。
笑顔による心理状態も、スタンダードになっていく。
これが積み重なると、性格が変わる。
渋野選手も、「笑顔」を意識するようになってから、実際に性格も変わっているのかもしれない、と思う。
ステートは免疫機能も変える
笑いと免疫力の関係を聞いたことがある人も多いと思う。
実際、笑顔は免疫力をあげる、体の機能を向上させる。
何か楽しいことがなくてもいい。とにかく笑顔を作るだけで効果がある。
僕は大学受験の数日前に、インフルエンザのような高熱が出て体中が痛く、勉強するどころか、試験を受けること自体危ぶまれた。
試験直前で、普通ならテレビなんて見ていられないタイミングだったけれど、あえてバラエティー番組を見て大笑いした。しかも普段よりもわざとらしく。笑いが免疫力を高めることは当時でも知っていたから。
(2)渋野日向子選手の「笑顔」ステートマネジメントを取り入れる方法
画像引用:https://www.golfnetwork.co.jp/news/detail/23711
渋野選手のように、日常的に笑顔を意識して実行するだけでも、確実に効果がある。
でも、せっかくだから、渋野選手を可能な限りモデリングさせてもらおう!
一口に「笑顔」と言っても、
本当にマイルドな微笑みから、渋野日向子選手のような「ダイヤモンドスマイル」まで色々ある。
個人的には自然な優しい微笑みにも惹かれる。
「ザ・控えめな日本人」の社会的洗脳かもw
今回は、可能な限り渋野選手の笑顔を、仕草とともに再現しよう!
- 口の開き方、口角の上げ方
- ほおの筋肉の上げ方
- 目の細め方
- 人差し指をほおに当てる仕草
- ダイヤモンドスマイルでギャラリーに手を振る仕草
そして、トロフィーを持ち両手をあげる様子も、そのまま真似てみよう!
これは、本当にやってみてほしい。
記事を読むだけでは、絶対にダメだ。
それでは体感できない。
- 口の開き方、口角の上げ方
- ほおの筋肉の上げ方
- 目の細め方
- 人差し指をほおに当てる仕草
- ダイヤモンドスマイルでギャラリーに手を振る仕草
まで、渋野選手の表情・仕草をコピー・再現できただろうか?
どうだろう?
できうる範囲でも、かなり心身の状態の変化を感じられたのではないだろうか?
ステートマネジメントは、
練習すればさらに上手になるし、
積み重ねていけば、そのステートがスタンダードになり、
いずれあなたのものになる。
もしあなたが、
- 気の進まない仕事や作業
- おっくな宿題・勉強
- 今日は面倒くさくなってしまった家事や育児
- ど緊張まちがいなしで憂鬱なプレゼン
などやることがあれば、この渋野スマイルでステートマネジメントをしてから、それらに臨んで見てほしい。
丸腰で臨むよりは、ずっと楽にできるはず。
渋野日向子選手の「笑顔」を取り入れる方法QA
ここからは、渋野日向子選手の「笑顔」を取り入れるにあたって、よくありそうな疑問に答えておきたい。
Q渋野日向子選手の笑顔を真似る…笑いジワが気になるんだけど?
確かに!
渋野日向子選手の笑顔は20歳だからできる笑顔かもしれない。
目元のシワが気になる、あんな笑顔は一切できないという方もいらっしゃると思う。
それでも、もし気持ちが許すなら、1秒、いや、0.5秒でもかまわない。
渋野日向子選手のような笑顔の効果は、ほんの一瞬つくるだけでも心理的恩恵は受けられる。
それと、NLPでは「アンカリング」という技法がある。
これは簡単に言うと「特定の心身状態」を一瞬で引き出すスイッチを作る、ということだ。
今回で言うと、「笑顔により心身がポジティブになった状態」を一瞬で引き出すスイッチを作る。
スイッチは、
- 「左手のひらの中央をぐっと押す」という触覚刺激でもいいし、
- 何かの映像を思い出すといった映像刺激でもいいし、
- 「パブロフの犬」のように「ベルの音」といった聴覚刺激でもいい。
何か特定の刺激がスイッチとなり、渋野日向子選手のような笑顔による心身状態を引き出す。
こうすれば、笑いジワを気にすることなく、その恩恵を受けられるのではないだろうか。
NLPの「アンカリング」にはやり方の基本・コツがある。
また別途解説したいと思う。
Q渋野日向子選手のような…って言われても、あんな「屈託のない笑顔」は無理なんだけど?
確かに!
僕のような完全にすれてしまっている大人には、あんな「屈託のない笑顔」は確かに無理だ。
しかし、それでもいい。モデリングはできっこない相手をトレースするからこそ、醍醐味がある。
上記のように「細かく」とは書いたが、まずは「できるだけ」を意識してやってもらえたらと思う。
(3)渋野日向子選手の笑顔は、天賦の才能じゃなく、努力(毎日・毎瞬の選択の結果)
ジュニア時代は感情の起伏がけっこうあって、今ほどメンタル的な安定感はなかったそうだ。
その素顔は「泣き虫」とも言われるから驚きだ。
試合中ずっとふてくされた状態でプレーをすることもあったそう。
スマイルシンデレラの彼女からは想像できないけれど、人間なんだから、そんなこともあって当然だ。
ところが、当時のコーチと家族のアドバイスから、彼女は笑顔でいるように努め始めた。
彼女の笑顔、メンタルの強さは、けっして天性のものだけじゃない。
「選択」の積み重ねだ。
渋野日向子選手がスマイルシンデレラなのは「選択」の積み重ね
彼女がある時点から「選択」し、おそらくそれ以降、毎瞬毎瞬、笑顔でいることを「選択」しつづけてきたのではないだろうか。
だからこそ、彼女から学びたい。
渋野日向子選手のメンタルの強さ
渋野日向子選手のメンタルの強さは、「バウンスバック率」の高さに現れている。
「バウンスバック」ボギー以下のスコアを出した次のホールでバーディ以上を出すこと。
バウンスバック率はその割合になり、渋野選手は約26%で国内女子で1位となっている。
渋野日向子選手の笑顔は、間違いなくメンタルに影響していると思う。
そして、渋野選手はプレーや会見で真顔にもなるとき、あの笑顔とのギャップを感じる。
表情の幅は、メンタルの幅、柔軟さでもあると思う。
僕たちも、スマイルシンデレラに学び、メンタルの強さ・幅をみにつけたいものだ。
まずは、できるうる限り彼女の表情・仕草を再現することから始めてみよう!
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その通りです。ただ、ワンネスに浸ったままだと歩くことすら危なくて
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しかし現象界の全てが変わることになります。