第1段階から第3段階への変遷

参考までに、僕のケースだと、こんな変遷を辿ってきた。

「第1段階」…生後〜幼少期・学生・新社会人

新社会人までは、完璧に1のみの人生を生きてきた。
根っからの理系人間。「科学」を「信仰」してきた。
社会に、親に、完璧に洗脳されて、自分を持っていなかった時期。
良い大学に入って大企業に就職するとか、手に職をつける、「安定が一番!」という生き方。
本当、当時の僕はそれしか知らなかった。
将来、起業・独立を志す、社長になるなんて、カケラも思わなかった。

そして、
専門知識、やり方、方法論、話術など個人の能力
人間関係、チームワーク、パートナーシップ
ライバル企業、国内外の景気、トレンドなどの外部環境
などが全てだと思っていた時代。
あのピーター・ドラッガーさんが「営業マンでも、医師でも、教師でも、あらゆる仕事で成功する方法は、8〜9割同じ」というのを知っていたけれど、まだスキル・方法的な印象だった。

新社会人としての経験不足を補うため、せめて専門知識を積もうと昼休みや土日に勉強し、サービス残業をする日々。成長しつつ成果を出してセルフイメージを高めようと思っていた。これはこれで頑張った時期だった。

自分を高める一環で、ビジネス書を読み始めた。
活字NG&マンガ一辺倒だった僕にとっては、一つの転機だった。
これで心理学に出会うことになる。

「第2段階」…社会人3年目〜独立準備期

心理学、特に「NLP」は、僕にとっては、パソコンでいうと「CPUとかOSを強化するもの」、「人間そのものをバージョンアップさせるようなもの」、に思えた。
コンプレックスの塊で自信が持てない自分にとって、心理学は魅力的だった。
「そうか、専門知識とか経験は、パソコンでいうとWordとかExcelのようなアプリケーション。
アプリケーションを高速で動かすCPUは、人格・性格だ。
モチベーションを維持できるか、無理難題でも立ち向かえるかどうか、心理学なら弱い自分を変えられる」と思った。
学ぶにつれて出会ったのが、アンソニー・ロビンズさん。
かれは僕にとって衝撃だった。2014年来日セミナーで、彼は、「物事の成否を決めるのは、テクニック・やり方・構造は2割に過ぎない。8割は心理状態が握る」と語り、セミナー中の様々なワークでも、彼自身の人生でもそれを証明していた。

「心理状態(=特に、信念)が8割、テクニック・やり方は2割に過ぎない」

これは、スポーツでもオリンピックのようなトップが凌ぎを削る場面なら、こういう割合もあるかも、というのは学生の頃でもイメージはあったけれど、
心理学・NLP、アンソニー・ロビンズさんのテクノロジーを学ぶほど、ビジネスでも、勉強でも、人間関係でも、この法則は当てはまると、ひしひしと感じた。

僕自身、人間性が変わったというか、自分を取り戻すことができた感じする。まったく自己主張できない、人前に出ることすらできない人間が、企業研修を担当するようにもなった。
サラリーマン以外に考えられなかった人生が、起業・独立することにもなった。
NLPで花粉症と、他にも先天性の難病を克服するという、経験をした。

「心理状態が8割」を、まさに体現している人として、ジャパネットの創業者の高田元社長、「営業の神様」と言われる加賀田晃さんが思い浮かぶ。二人ともスキルがものすごいけれど、それ以上に心理状態でセールスしているイメージがある。
「信念の力」が9割以上じゃないかと、思っていた時期。

僕は社会的に洗脳された、制限された意識の中ではあったけれど、就職先には満足していたし、好きな、やりがいを感じる仕事だった。けれど、心理学を学ぶにつれ、世界が広がるにつれて、心理学・NLPを伝えることを仕事にしたいと思うようになったのもこの時期だった。
自分を変えられたし、病気すら克服できたのだから、このすごさを伝えずにはいられなかった!

「第3段階」…独立直前期〜現在

この段階は、波動とその周波数が全て、という世界になる。
第2段階までは個人というものが明確にあるんだけれど、この段階にはいってくると「個」が薄れてくる。
個人が絶対的にある意識から、「全体の一部」感が入り始める。物質以外がほぼすべて、物質的なことは数%と思うようになった。